田舎の薬屋が語る政治・政策

田舎の薬屋にいる薬剤師が政治・政策についてあれこれ語るブログ

田舎の薬屋はつぶれろと?

初めまして。田舎の薬屋で働いている薬剤師です。

 

このブログでは日々仕事をしながら感じている政治・政策の不条理やこうしたらもっと良くなるのに、賛否両論あると思うようなことを田舎の薬屋目線で発信していくブログです。

 

第一弾は、、

敷地内薬局は全大学病院に設置すべきか否か?

です。

この問題は多くの個人でやっている薬局にとっては興味深い問題だと思います。

敷地内薬局が出来ることでだれが得をするのか?

①患者?

移動時間0で薬もらえる。いちいち移動しなくていい。薬がない、なんてこともなさそう。ただ、大きい病院だと待ち時間が異様に長くなる可能性あり。調剤料が安く設定されるので調剤基本料1の薬局より10円くらい安い。

②病院

経済的には大儲けできる。なんせ土地を貸しての賃料が毎月必ず入ってくる。しかもリスク(薬の廃棄ロス、人件費)などなしで。自分が経営者だったら絶対!!にどこかに入ってもらう。土地を余らずぐらいなら患者の待合場所が減っても問題なし。

③入れる薬局

調剤基本料が1枚10円でも患者数は絶対数確保できる。病院がつぶれないような病院(国立大学病院など)であれば1日300枚以上は堅いので多めに薬剤師やとってもペイできる。初期投資はかかるがもとはとれそう。問題は土地を貸してくれる病院がいつまで賃料を据え置きでやってくれるか。経常利益などがばれ儲かっているのがばれれば賃料を上げられる恐れあり。

 

大体この3つが得する人達だと思われる。田舎の薬屋は基本的には患者がOKなら良い政策だと思っているので患者が喜ぶ敷地内薬局はいいと思う。ただ、、、、待ち時間が長くなったらかわいそうだけど。昔の院内薬局みたいに待ち時間だけ長くてすぐ渡す、みたいな感じになりそうな気がする。

 

ではこの敷地内薬局で損するのは誰か?

①門前薬局

病院の処方箋を主にしている薬局なので敷地内薬局に患者さんをとられると、、、もう終わり。いっそのこと門前薬局から敷地内薬局に移ったほうがいい。

②面でうけてる薬局

規模によりけりだが、少なからず影響は受ける。ちなみに田舎の薬屋は、、、、ほどほどうける。

③患者?

待ち時間が長くなると×。慣れ親しんだ人と違う薬剤師になるとストレスだが、それは患者次第。後は、、、患者の細かい希望を聞くのが忙しさから無理になる可能性あり。

 

敷地内薬局については色々議論があるところであるが、、、この敷地内薬局という政策がでてきた背景を考えて欲しい。

①一部薬局の高額報酬

②医薬分業による患者側メリットが少ない

③薬剤師全体の仕事への意識の低さ(自己肯定感の欠如)

が挙げられる。我々は税金(社会保険料)を原資として報酬を得て暮らしている。民間企業とはいえその認識を忘れてはいけない。税金を払っている国民の薬剤師への認識がそのまま薬剤師バッシングへつながっている。つまり今までの薬剤師の仕事ぶりが今の評価につながっているということは、、、これから頑張れば将来の評価へつながる、ということだ。

 

一度、下がった評価を上げるのは簡単ではないが薬剤師が大きな塊となって政策を進めていけば不可能ではない。そんな夢を田舎から実現させていきたい。

 

一緒に頑張ってくれる人を募集中です。ご連絡お待ちしております。